第9章 新しい仲間
「えー!酔って欲しいな~」
なんでですか?と聞くとミカと顔を合わせていた。
「お姉ちゃん、知りたいなら大声で言ってあげよう!
お姉ちゃんはお酒を飲んで酔うとキス魔になりま~す「ーブフォォッ!!」
思わず飲んでいた水を吹き出してしまった。
「ちょ、なにそれっ知らないんだけどつ!」
「お姉ちゃん汚~い!僕も何回キスされたか…」
私がよくお酒を止められる理由はそれだったのか、と分かった時点で恥ずかしさで顔が赤らむのが分かった。
「それは是非ともお酒を飲ましたいな」
「ですよねっ!じゃあ、皆さん準備はいいですか~?」
ミカの掛け声で全員が酒を片手に私に手を伸ばしてきた。
もう諦めようかな…うん、無理だ。
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翌日、起きた時、頭が少し痛かった。
あれ、いつの間に私部屋に戻ったんだろう。
なんて思いながらも顔を洗って目を覚まし、燕尾服に着替えて部屋を出る。
「おはよう、キス魔」
「おはようございます…ってなんですかそのあだ名!」
「お前には2度と酒を飲まさない」
残念ながらお酒を飲んだ後のことは綺麗さっぱり忘れているが、どうやらキス魔になったようだ。
「え、じゃあまさかステラさんに…」
「俺だけじゃなくて全員だ。それに途中で来たシェロとかアリスとかにもな」
ま、まじすか…と思わず口が開く。
私ってそんなに酒癖が悪いのか。
「す、すみませんでした…」
「謝るなら他の連中だな。クレナなんかお前をお持ち帰りしようとしてるの止めるの大変だったんだぞ」
またしても驚きの事実に頭の痛さが増した気がする。
「おはよう~。あ、キス魔っ!」
「本当にすみませんでしたっ!」
とにかく今日はいろんな人に謝ったのであった。