第1章 それは一目惚れ
初めて見たた瞬間好きになった。
笑顔が素敵な女性だと思ったんだ。
「ほら、あの人だよ」
「噂通りすっげぇかわいいな」
「でもまだ2年生だぜ」
「1年の時に食戟で第1席を破って自分がその席に着いたんだろ」
「かわいい顔して料理はえげつないんだろ」
彼女が遠月茶寮料理学園、最年少で第1席を担っているというのはすぐに耳にはいってきた。
第1席を狙っている身としては何としても倒したい相手でもあった。
彼女に人目惚れしてから数か月後、秋の選抜を勝ち抜き一位を獲得した俺は紅葉狩り会に招待された。
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