第3章 仮面の裏◻︎
「こんばんは、サヤカちゃん?…いや、佐賀美って言ったほうがいいかな?」
『えっ…?!あ、こんばんは、赤葦…さ、ん』
そこに居たのはクラスメイトの佐賀美。
化粧をしているから一瞬誰かと思ったけれどやっぱり予想は当たっていた。
童顔、それはそのはず。だって俺と同じ現役高校生だし?
でも何でソープなんか…
いや、これは後で聞こう。
「佐賀美って結構胸あるね」
『えっ?!え、その…あ えと』
「そんなに焦らなくても。ねえ、お風呂入ろうよ」
『あっ、は、はい』
「何で敬語なの?フツーに話してよ」
『ご、ごめん』
佐賀美の肩を抱いてお風呂に向かう。
佐賀美はまだ状況を掴めてないのか、少しパニックに落ちている。
「引いた?俺のこと」
『いや!引いてはないよ…ただ意外だなぁって』
「そうかな?」
『うん。紳士っぽいもん』
紳士、ねぇ…
表はそうかそれないけれど紳士の仮面を取ったらオオカミだよ?
制服を脱いでバスルームに入る
「佐賀美は脱がないの?」
『私も一緒に入るの?』
「当たり前でしょ。早くおいで」
少し遠慮しながらも俺の腕の中に入る。
案外、胸あるよなーなんて思いながら佐賀美の匂いを嗅ぐ。
甘くてすこしだけシャンプーの匂いがする。
「洗ってよ」
『え!あ、うん!し、シツレイシマス…』
顔を赤くしながら石鹸を泡立てて俺の体をぬるぬると洗う。
こんなんでよくソープやってるな…
いや、知り合いだから羞恥心がでるのか?
俺の下半身は熱を集め始めている。
「俺、もうそろそろ限界なんだけど」
『洗ってからだよ?』
「えー…待てない」