第9章 ベルトルト ぽかぽかお天気
シャロン「ん~…!!ん゛~…よしっ!」
ぽかぽかと太陽も昼寝をしているような昼下がり
私は皆のシーツを一生懸命干していた
だけど私の身長は何故か155センチのまま止まっている
物干し竿にギリギリ手が届かない為、飛び跳ねたりシーツを軽く上に投げてみたり…まぁ色々な方法で他の人よりは圧倒的に時間がかかっている
シャロン「…やっと半分か……ベルトルトみたいに身長あればな~…」
ベルトルト「僕がなんだって?」
シャロン「!?ベ、ベルトルト……」
噂をすればなんとやら
真後ろに私より30センチ以上背の高い彼が立っていた
ベルトルト「洗濯物?手伝おうか?」
シャロン「ほ、ほんとに!?ありがとう、ベルトルト大好き!!」
ボフッと大きな胸板…より下に抱き着くと彼は顔を真っ赤にしながら洗濯物干しを再開した
数分後、先ほどより圧倒的に早い時間で白いシーツがはためいていた
シャロン「本当に助かったよ、ありがと!」
ベルトルト「偶然近くを通ったら飛び跳ねてて……その…」
ゴニョゴニョとなにかを言う彼は少し可愛らしかった
ベルトルト(か、可愛かったなんて言えるわけないじゃないか!!)
ユミル「ほ~ぅ…ベルトルさんに春でも来たか」
ベルトルト「そんな訳じゃないって…!」
ライナー「別に隠す必要ないんじゃないか?彼奴自身気づいてないぞ」
彼女が想いに気づくのは少し後の話