第1章 エレン 不器用
教官「ファルム訓練兵!!腕を休めるな!」
シャロン「は、はいっ!!」
今私達がやっているのは立体機動の整備
万が一立体起動装置が壊れた際、自分である程度直せないと巨人に食べられておしまい…らしい
手先が不器用な私にとってはとてもじゃないが簡単な作業ではない
カチャカチャと無機質な音が鳴る中、ある事に気が付いた
…次の工程なんだっけ
どうしよう、度忘れだ
また腕を休めてはキース教官に外周を言い渡されるかもしれない
そのときだった
エレン「大丈夫か?」
シャロン「これ大丈夫に見える…?次の工程忘れちゃったんだよ」
エレン「次はここをこうやって……」
カチャカチャと自分のを解体して、私のペースに合わせてくれた
はぁ…やっぱりかっこいいなぁ
私はエレンの事が好きだ
でもきっとエレンはミカサの事が好きなんだよね……
エレン「~がこうで…シャロン?聞いてるか?」
シャロン「あっごごごめん、もう一度教えてもらっていい?」
いけないいけない、ついボーっと考えてしまった
エレン「だからこれがこことつながってるから…」
私の立体機動を指さしながら丁寧に教えてくれるエレン
教官にみつかってはいけないからか、顔がすぐ隣にある
シャロン「ありがとう、わかりやすかったよ(ニコッ」
エレン「あ、あぁ…」
笑いかけるとプイッとそっぽを向きまた作業にはいってしまった
こんな小さい事でもとても嬉しい私は相当エレンの事が好きなようだ
エレン(あ、あんな笑顔反則だろ……!!!)
ジャン「エレン顔赤くしてどうしたんだ?」
エレン「う、うるせぇ!!!」
ジャン「なっ!?心配したのにうるせぇはねぇだろ!?」
彼も同じ想いを抱いてるのがわかるのは少し先のおはなし