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俺らのマネは地味子さん。

第13章 TEN





ー安田sideー


ステージ裏。
俺たちをスタッフみんな待っててくれた。

怒られるかと思っていたが、みんな笑顔で俺たちを出迎えてくれたんや。


「今年1番のナイスアシストでしたでしょう」

得意そうに笑う山田に信ちゃんが静かに突っ込んだ。

「今年1番ってまだ今年始まって2時間も経ってへんで」

「・・・あっ」

山田は山田や。
年が変わっても山田は山田だった。

「ボケ山田。
さっさと楽屋に連れて来い」

「えっ?
・・渋谷さん、誰をですか?」

「決まってるよ、あずみさん以外いないでしょ。
位置は把握してるからスタッフさんに呼んできてもらってもええで」

戸惑う山田に信ちゃんが近付く。

「諦めろ、バレてるわ」

「熱の子だよね」

「あの時も俺ら心配して来てたんやなー」

「っうか、ヨコちょ達モロに見過ぎだよ。
俺、ヒヤヒヤしたもん」

「有川だっけ?
山田ゆーたよな、改めて紹介してや」


怖い。
笑顔のしぶやんが怖い。


亮のおかげで俺達は気付けた。
でも、しぶやんはいつ気付いたんやろ?

その名前だって俺は既に忘れてたし、もしかしてと思ってしまうんや。

しぶやんは、あの時から気付いてたんやないかって・・・



「楽屋に来れんと思うからホテルで会うか」

「じゃ、早く戻らなきゃ」

「初詣はまた今度にしよーな」


それぞれ山田の肩を叩き、楽屋に入るメンバー。

白元ちゃん、来てな。
俺たち待ってるよ。





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