第9章 リクエスト作品 オレがオレであるために〜カラ松〜
オレの名はカラ松。
たとえ無職で恋人がいなくとも、焦ることなく孤独にいく、それがオレ、カラ松のポリシー。
今日もいつもの如くパーフェクトファッションでキメたオレは、賑わう雑踏の中を1人ひたすら歩いている。
んー?寂しくないのかって?
フッ、平気さ。誰にも染まらず己の道を突き進む、それがオレ、カラ松のオンリーロンリーロード!
さぁて、 今日も3人ほどカラ松ガールズに出会えたことだし、そろそろファミリーの待つ家へと帰ろう……………松だけに。
しかし、参ったぜ。
なぜこうもカラ松ガールズはシャイなんだ。そんなにオレが眩しいのか?恥ずかしがらずに声をかけてくれれば、危険でセクシーなカラ松ofLOVEを味あわせてやるというのに。
くるりと方向転換し、ゴーホームしようとしたが、
(…アレ買って帰るか…)
己を慰める性書(バイブル)を求め、黄昏の街、家路を辿る人ごみの中オレは古本屋へと足を運んだ。
ちょっと寂しくな……いや違う!
さまざまな愛の形を知りたくなったのさ。