第11章 リクエスト作品 ハニーに首ったけ〜カラ松〜
ポロポロと溢れる涙を見て、カラ松は私の髪を愛おしげに撫でた。
「……泣くな……」
指が涙を拭う。
よかった。
いつもの優しいカラ松に戻った——と、この時の私はどうして一瞬でも思ってしまったのだろう?
「壊したくなるだろ?」
言い終わらないうちに私の脚を肩にかけ、一気に深く腰を沈めてきた。
指とは比べ物にならない圧迫感に苦しくなり顔が歪む。
「あぁあぁぁ…カラまつぅ!!」
腰がぶつかる渇いた音が部屋に響き、行為の激しさを物語る。
「…っ締まるな。まだイキたりないのか?」
狂気を孕んだ笑顔に、ゾクリと背中が粟立つ。
「なぁ、そうなんだろ?」
突くリズムを変えられ、絶頂をおあずけされた中はねだるように蠢く。
「は、ぁぁ…」
「フッ、イケなくて苦しんでる顔もそそるじゃないか」
ぐりぐりと最奥を突かれ、全身に電流が駆け巡り思考が弾け飛んだ。
「あ、あ、あぁぁっ!」
自分のものとは思えない甘い嬌声。意識が白くなりかけたところで律動が止まる。
「あ…」
「どうした?休むか?」
ふるふると首を振ると、意地悪な瞳が妖しく揺らめいた。
「じゃあなんだ?」
「や…だ、もっと…」
「ちゃんと言わないと分からない」
ふわふわした意識の中、腕を引かれ、膝の上に乗せられる。結合したまま互いに向かい合う体勢になると、カラ松は腰をぐるりと回して中を掻き混ぜた。