第10章 リクエスト作品 ずっと笑わせてやるから〜おそ松〜
「どうしたの主ちゃあん?おめめ真っ赤にしちゃってさ〜」
ぎゅ、と腕の中に閉じ込める。
「おそ…松く、ん…」
震える背中をそっと撫でてやる。
「よしよし、お兄ちゃんに話してみ?」
俺の彼女——主は、仕事だったり人間関係のストレスが許容量を超えると、こうしてよく1人で泣いている。
主を一言で現すならば、不器用で静かな子。
普段、口数が少ない上に愚痴や人の悪口を絶対に言わない。
だからなんだろうな。
負の感情ってさぁ、人間なんだから多少誰にでもあるでしょ?我慢しないで適度に発散させないと爆発しちゃうんだよ。こんな風に。
大変だねぇ。ストレス社会に生きる現代人は。もっと俺みたいにクズで楽な方へ逃げ続ける人生送らないと。
……いや、それはオススメ出来ないな。俺の生き方は頑張ってる人がいる上で成り立つクズライフだから。
「何があった?」
胡座をかき、主を膝に乗っけて耳元で囁く。
「…なにも、ないけど…」
どうやら話したくないらしい。なら無理には聞かないのが得策。
「ふーん?じゃあ仕事に疲れてなんとなく辛くなって、そこへ彼氏様がタイミング良く来た感じ?」
こくりと頷く主。
やべー!マジかわいー!
この不器用なりに甘えてくる感じマジそそる!
これは…身体で慰めるパターンだな!『嫌なこと忘れるくらいめちゃくちゃ気持ちよくしてカリスマレジェンド彼松くぅん』ってことでしょ?は?違う?いーの!俺が抱きたいのっ!