第2章 転校してきました!
私がここにきてからもう1日がたつ。
あちらの世界がどうなってるかは分からないけど、時が進んでるなら皆心配してる。
お母さんもお父さんもバカな弟も、菜津も、みんな、皆…………!
「……あー、早く帰りたいな!」
「なになに東尾ちゃん、まだ1時間目も始まってないよ」
「そういえば次国語じゃない?」
「えっ私古文苦手なんだけど」
「最初は物語からかな?あーでもうちの学校結構俳句から入ったりするから……」
「えー!?」
話は弾む。
楽しいよ。
でも私は帰らなきゃならないんだ。
私を待ってる家族と、友達と、それと……
みんなの、為に。