第4章 Be with you
「マジっすか⁉
うわぁ、やべぇ!すみません!
俺たち勝手に…」
「いいよ、気にすんな」
増田が凄い勢いで頭を下げるからかわいそうになって笑って許してやった。
ちょっと嬉しかったしね。
「ほんとすみませんでした
でもこれで上田安心しますよ
この前酔った勢いとは言え翔くんに抱きついて大野くんにバレたら殺されるって騒いでましたから」
「あぁ、あれね?
次の日謝りのメール来たよ
あいつも色々あるからね…」
「あいつ飲み過ぎててあの時の記憶ないんですよ
後から話したら青ざめてました」
増田がははっと笑った。
「だろうな…
じゃなきゃあんな抱きついて泣くなんてしないだろ?」
「マジ焦りましたよ
ちょっと目離したら翔くんに向かってダッシュして行くし
抱き付いて離れないし」
「まぁ、外だったから人目は気になったけど」
「そんなことあったんですか?いつの話です?」
「4日前かな?
上田が今日参加出来ないけど、どうしても翔くんと飲みたいって」
4日前?4日前って…
「その日って翔くんが家に来られないって言った日?」
「そうだよ?」
「アイツ、上田だったんだ…」
「えっ?アイツって?」
翔くんが不思議そうに聞いてきた。
「だから、翔くんと抱き合ってたヤツ」
「なんで智くんが知ってるの?」