第10章 仕事の俺
仕事の内容は、ある大きな組織に盗まれた情報があるので、それを取り返して、その組織を皆殺しして欲しいとのこと。
依頼主さんは、いつも依頼してくれている、常連さん?っていうのかな。
サーカスに入った事がすでに知られていたらしい。
組織に入ったから、遠慮なくいつもより少し大規模な依頼をされた。
大きな組織を持ってるから、依頼も簡単なのから難しいのまで、色々だ。
大体は、難しいけどね……
情報を盗んだ組織の事について調べる。
トップは誰か、組織の人数は何人か、組織のいる場所はどこか、どのように入るか、セキュリティーはどのくらいか……
たくさんの情報を調べて、見て、覚える。
頭の中で情報を処理しながら、どの方法が一番早く出来るか、確実に殺せるか、楽に出来るか、など考え、作戦を立てる。
『あーー!やっべ。サーカスへの依頼だし、みんなと相談しなきゃ。みんなのやり方もあるし……』
そう思いリビングへ向かうと、リーダーと琢磨がいた。
『ねぇ、竜。依頼きた。明後日くらいに行こうと思うんだけど、みんな大丈夫?』
まじめなトーンで話すと、めちゃくちゃビビられた。
ひどい……。
「え、あぁ、以来?誰から?(真面目トーンだし、しかも名前よび!!!)」
『___ってところ。』
「はぁっ!?な、なんでそんな大物さんから…」
『俺の常連さんなの。でも、俺がここ入ったから、サーカスに依頼したんだって。』
「……うん、そっか。今ものすごくお前のすごさを感じたよ。」
なんか感動してるけど、スルーする。
『作戦のこと、話したい。俺の方である程度考えたから、みんな呼んで。ここのやり方に合わせながら調整する。』
そう言うと、竜はここにいない二人を呼びにいってくれた。
琢磨に目をやると、真剣にゲームをしていた。
どうやら、ゲームが好きらしい。
みんなが来るまで琢磨を見ながらぼーっとしていた。