第10章 仕事の俺
『えーっと、これが潜入する場所の地図なんだけど、ここから入ろうと思う。ここは、セキュリティーの扉に、見張りがいるから……』
一通り説明していく。
入る場所、通るルート、配置の予想……
『琢磨には、家で待機して、ドアのハッキング、監視カメラをハッキングして敵の配置を見ての指示。
予想外のハッキングは俺がやるからサポート任せた。』
そう言うと、琢磨は何個か質問をした後、「分かった。」と言ってくれた。
『ここの組織は大きいだけあって、すごく広いし、人数も多い。
だから、二手に分かれる。ここの範囲とここの範囲で。』
そう言って、地図に色をつける。
『こっちは、セキュリティーが高いから俺がいく。こっちの方は、バランス見て2人決めて。残った1人は俺と来て。』
しばらく話し合ったあと、役割が決まった。
俺と良太でセキュリティーが高い方。
竜と怜でもう一つのところ。
家で、琢磨がハッキングと指示。
「あれ、でも情報取り返せばいいんでしょ?こんなに分かれる必要なくない?」
怜が聞いてくる。
『あ、そうそう。言い忘れてた!皆殺しだから。見つけたやつら、いや、建物内にいるやつらは全員殺してね?』
楽しみすぎて、思わず笑みがもれる。
あぁ、早く行きたい。
今日は身体動かさなきゃ。