第2章 仕事の後のXmas night。
「ねえ、25日って…ヒマ?」
12月の頭、昼休みが終わる前にぽそり、そう月島くんに聞かれた。
『私のこと誘うモノ好きなんていると思ってる?』
そう、嫌味よろしく伝えれば月島くんは私から目線を外しパソコンに向かう。
と、月島くんから社内メール。
目の前の月島くんがなぜ…と、こんな思いながらメールを開くと、月島くんがにやり、笑う。
「これ、どう?」
『…….っ!いくっ!』
そこには、ホテルのレストランのホームページ。
素敵なディナーの写真が載っているが、それ以上に目を引くのは…
ケーキバイキング!
ここ、行ってみたかったんだよなぁ。
ここのクリスマス仕様のケーキ、朝の情報番組で特集してたんだよね。
すごく楽しみで、楽しみすぎて、口元が緩んでいたらしく、昼休憩から帰ってきた黒尾さんに「変な顔してんじゃねーよ。」って笑われてしまった。
さて、気持ち切り替えて仕事っと。
でも、月島くんとの初めてのクリスマス。
楽しみだな。