第2章 助けてくれた彼
「じゃあ、行ってくる♪あ、これカネ。好きなもの買ってこい♪」
「ありがとう、バン。いってらっしゃい」
久しぶりに私はワクワクでいっぱいになった。
前みたいにバンと出かける訳じゃないけど…
久しぶりに散歩できると思うと嬉しさでいっぱいだった。
出かける支度をして、私もすぐに家を出た。
1歩、家の外から出ると…
気持ちのいい風を身体に感じる。
「ん〜、気持ちいい〜」
もう、外に出たのなんて何年ぶりだろう。
家の周りもすっかり変わっていて、初めて来た土地に来た気分。
道に迷わないかな…
少し不安もあるけれど、
なんとかなる精神で私は街へ向かって歩き始める。
こっちで合ってるのかわからないけど、、。
街までバンに連れて帰ってもらえばよかった。