第4章 家という名の檻
窓から外を見ると、
前見ていた同じ景色しか見えない。
住宅街だから、どこまでも家。
変わるのは人だけ。
昨日まで見ていた、丘からの景色はもう見れないのかな…。
この街を一望出来たあの丘…
私のお昼ご飯を食べる場所。
メリオダスのサボり場所。
私とメリオダスを繋ぐ場所。
「はぁ…コホッ……ッ」
今日はもう黙って寝よう。
バンも早く帰ってきてくれないかな…。
私は、前の生活に戻ったのが苦痛で苦痛で。
一人でいるのがこんなにも寂しいなんて辛いなんて思ってもいなかった。
これから、私は家という名の檻の中で過ごさなければ行けないのだろうか。
目を軽くつぶると、すぐに睡魔が襲ってきて私は眠った。
そこで見た夢には、バンではなくメリオダスが出てきた。