第4章 家という名の檻
それからというもの私は毎日、バンを見送ってから丘に向かった。
丘についてからは、メリオダスと話したり食事したり遅い時は夕方まで語り尽くしていた。
そして、以前の相談以来自分のことをうまく話せるようになった私は家でもよくバンに自分のことを話していた。
そろそろ話してくれるようになるかなぁ…
そして、2ヶ月くらい経った今日も私はメリオダスとの会話を楽しんでいた。
「そういえば、。随分と喋るのがうまくなったな」
「えへへ、ありがとう」
やっぱり褒められるのは嬉しい。それも、メリオダスに。
今日も平穏で幸せなお昼が続くと思っていたのだけれど…
「メリオダス!!」
彼女のせいでそれは、180度変わった。
「おぉ、リズ」
リズさん?
私は、何故か胸騒ぎがした。
「全く、毎日毎日こんなことでサボってたの?」
「悪かったって」
メリオダスは、普段私に見せないような笑顔をリズさんに向けていた。
メリオダスって、そんな顔するんだ。