第3章 幸せのお昼
「ハァハァ…ハァ…メリ…オ……ダス…ッ…」
「息切らして、そんな焦らなくても俺は逃げないぞ?」
逃げないことはわかってるけど、早く会いたかった。
人と話すことがとても楽しかった。
「早く会いたくて」
「そうかそうか。じゃあ、昼にするか」
「うんっ」
メリオダスと向かい合うように座って、
お昼ご飯を食べる。
「メリオダス、サボりじゃないの?」
「うん、サボりだ」
「いいの?」
「と飯食ってる方がよっぽどいい」
メリオダスは、さらっと照れること言えちゃうよなぁ。
バンもそう言ってくれたらいいのに。
私は、一口パンを口に運ぶと美味しさが口に広まった。
味がしっかりとしていて昨日より美味しく感じた。
「ありがとう」
「あんまりお礼言われてもな〜?こそ、俺のサボりに付き合ってていいのか?」
「むしろ、サボりに付き合いたいって思ってるくらいだよ〜」
メリオダスのサボりに付き合わなかったら、
ぷらぷらと散歩することくらいしかないし…。