第2章 助けてくれた彼
「何泣いてんだよ」
私の頭をわしゃわしゃと撫でる。
「ふふっ、嬉しくて…友達できたの久しぶりだから…」
「そーだったのか。じゃあ、仲良くしよーな」
「ありがとうメリオダス」
今日、散歩できてよかった…ここに来てよかった。
「あ、そろそろ戻んねーとアイツうるせーから戻るかな」
「そっか…」
「じゃあ、また明日昼ごはんここで食おう!な?」
「あ、うん…来れなかったらごめんね」
「大丈夫大丈夫!じゃーな!」
ヒラヒラと手を振って行ってしまったメリオダスの姿を私は見えなくなるまで見つめていた。
さてと、私も家に帰ろう。
明日も出かけてもいいかバンに聞いてみよう。
***
家に帰ってからは、もらった花を花瓶に入れてベッドでバンの帰りを待った。
「ただいま♪どーだった?♪」
「うん、すごく楽しかった!!」
「そりゃあ、よかった♪」
「それでね、バン…また明日も出かけていいかな」
「…!!」
「外の空気吸った方が体調良くなる気するし…お願いっ」
「……無理はすんじゃねーぞ。体調悪い時は家にいる約束な」
「ありがとう、バン!」
言ってみてよかった…
明日、メリオダスに会えるんだぁ…
そう思うと、とても楽しみになった。