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城宮家と兄妹

第5章 ‐4‐




携帯に電話してみた、
けれど留守番電話に繋がる


「....お兄ちゃんっ、
 出てよ、お願いどこ...やだよっ」


本当は、
怖いのは私も同じだった



お兄ちゃんが近くに居ないと不安で

震えて泣きそうになる。


誰かが居なくなることが、
こんなにも怖い事なんて知らなかったから


お兄ちゃんがいま独りぼっちなんだって

そう思うと、胸がギュッと締め付けられるんだ。



「詩乃、落ち着け。
 きっと見つかるはずだ、諦めず捜そう?な?」



それでも"私は"独りぼっちじゃなかった。


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