第3章 ‐2‐
ニコニコ笑う美堂先生。
「やっと会えたのに、そんな素っ気ないよ~!!あ、あっくん元気?」
急にグイグイ来る美堂先生に戸惑う私。
横にいたみちるくんが割って入ってきた。
「美堂センセー、」
睨むように美堂先生を見る。
徹平くんも睨んでる。
き、嫌いなのかな...
「君達には分からないさ。彼女を理解できるのは、この世で僕とあっくんだけ」
ね?
そう小さく首を傾げる。
美堂先生!と遠くから呼ばれ、先生は行ってしまった。
どんな用だったのか。
きっとそれは、私だけが分かっていないんだろう。