第3章 ‐2‐
「しーちゃん!今日はごめんね、委員会で...。」
「あ、うん!!ヘーキヘーキ。」
愛澄ちゃんは申し訳なさそうに顔の前で手を合わせ何度も謝ってくる。
「みっくんに頼むなんて不本意」
微妙に舌打ちして愛澄ちゃんは教室へ入って行った。
そんなにみちるくん嫌いなのかなぁ...
仲良さそうにしか見えないんだけど。
「しーちゃん、早くしなよー」
「あ、ごめん」
怜奈は体操服の入った袋をブンブン振り回しながら不機嫌そうに(いや、むしろ不機嫌)私を呼ぶ。
急いで怜奈の横に付き、歩き出す。
「ねー、美堂先生と何話したの?」
唐突に怜奈はそんなことを聞いてきた。