第2章 ‐1‐
「クラスメイトと話したら良いじゃない。それに愛澄ちゃんだって居るし」
「あずは~、素っ気ないもん。この前なんか蹴飛ばされて追い出されたんだよ~?酷くない?」
愛澄ちゃんって、冷たいよねみちるくんに対して...
前々から思っては居たけど喧嘩はするし、冷たく当たるし。
年がいちばん近いからかな。
「あ、そうだ!今日は俺と帰ることになったからね」
「え?愛澄ちゃんは?」
「なんかね、委員会とかあって遅くなるみたい」
さっき聞いてきた~と陽気に話すみちるくん。
愛澄ちゃんって優等生だから委員会とかには積極的に立候補するんだよなあ。
さすがだ。
「さて、教室に戻ろーっと。放課後迎えに来るからね~」
あばよ~、と最後まで鬱陶しいぐらいハイテンションに去って行った。