第2章 過去
家ではなんとか会社を立て直すのにみんな必死で、お爺様は今まで以上にお兄様に厳しく会社の経営について指導したし、私に対しても「もっと礼儀や作法を学べ」とか、「勉強はやってるのだろな」としつこく言うようになった。
今までわがまま言ってたけどそんなこと言う状況でも無くって、お祖母様は毎日大丈夫って心配してくれるけど
本当は全然大丈夫じゃないのに大丈夫だって嘘をつくようになった。
学校ではそんな上辺だけの付き合いって事を知って、仲良くしてくれてたと思ってた友達にはまで通り、
仲良くしてるふりをするようになった。
それは高等部に上がっても変わらなかった。