第4章 出会い
隼人との出会いは高等部2年の頃私が隼人にぶつかった時だったらしい。
私は全然覚えてなかったけど。
隼人の存在は1年の時から知っていた。
入学式の挨拶は入試の成績トップがやるんだけど、その挨拶は私がやると思ってたのに、隼人が担当だった。
別にやりたくは無かったけど、正直悔しかったのを覚えてる。
お爺様から一ノ瀬家の人間として成績は常にトップを取れと言われ続けてたし、中学まではトップだったのに。
高等部から入ってきたあの木之本隼人だけには、定期テストでも負け続けた。
いつも木之本隼人の下に一ノ瀬桜の名前が書かれるのが悔しくて、いつか抜いてやるってずっと思ってる。