第12章 寝みい。
縁下side
ホテルとか、旅行とかであんまり寝れない人なのでさっきから寝て、起きての繰り返しだ。
眠いんだけど、寝れない。
練習で疲れているのに休めない。
でも、目だけはつぶっとく。
気分転換に外でも行こうかな....
そう思った時だった。
ゴソゴソ...
隣の布団から音がした。
「?」
確か音のした方はあやねが寝ていたはず...
トイレか?と思ったがなぜかその後音がしない。
ちょっと不思議に思っていると、
「.....かわいい......」
あやねのそんな呟きが聞こえた。
だれに向かって言ったのかそんなの見てないから分からないが、もし僕に向かって言っているのであれば嬉しいとかじゃなくて、なんか...くすぐったい感じだ。
すると、あやねは布団から出て、部屋から出ていった。
出ていったのを確認すると、つい思っていたことを口にだす。
「...あんなこと...誰に向かって言ったんだよ...////」
誰にも聞こえないくらい小さな、小さな声で言う。
きっと今僕の顔はちょっと赤いだろう。
あの言葉....この位置なら、僕に言ってる確率が一番高い...
そんなことを考えてると、だれかが布団から出る音がした。
そして部屋のドアが開いて閉まる音。
誰かが外に出たのだ。
僕はなんだか分からないけど少しだけ胸騒ぎがした。
なんでだ.....??