第1章 プロローグ
皆さんは特撮ヒーローや戦隊モノだったり、プリキュアとかセーラームーンに憧れた事はありますか?
正直言って、俺はすっごく憧れました。
いつもカッコよく登場して、カッコいい技を使って敵を倒したら決め台詞を言うあの姿。
「おとなになったら、ぼくは○○○まんになるんだぁ!」
なんて言って、変身ベルトつけてたっけか…。
今考えてみるとあれが現実だと思うとゾッとする。
だってヒーローが負けたら俺ら一般市民は打つ手なしで死んでしまう。
それを守るのがヒーローなのだから彼らにかかる重圧は計り知れない。
でも、子供っていうのは単純であのかっこよさだけに惚れている。
なんて皮肉なことを考えてる俺は、ヒーローにはなれない事を知ってから何年も経つ高校2年の夏を迎えていた。