第13章 信頼。
『はぁ…はぁ…っ』
何度もイかされた体は
限界で前のめりに倒れそう
けれど大倶利様はそれを
許さず私を後ろへ引き背中を
預けさせてくれた。
ぐちゅ…とまだ繋がったまま
何回、吐精されたかわからない。
『っ…げほ…ケホッ…は、ぁ』
喉がカラカラで首筋の
痛みが続くせいで気絶も出来ず
彼の動き始める腰の突きに怯え
心から誰かに救いを欲しがった。
大倶利『…なんだ、もう限界か。』
『ひゃ…ぅ…、』
捏ねくり回された突起は赤く腫れ
触る度にビリビリと痛む。
その反応が楽しいのか
大倶利様は突起を強く摘みだす。
『ぁ…っ、ンッ…ぃあ…』
大倶利『目の前の真実だけが全て
だと思うなら残酷なものだ…な。』
ぐりぐりと突起を弄ぶ
大倶利様に問いかける余裕もなく
嫌だ…と声を出そうとした瞬間、
燭台切『楽しそうな事をしているね』
音も無く開いていた扉から
燭台切様が私達を見下ろした。
『燭台切…さま。』
燭台切『やぁ、主…大丈夫かい?』
その優しい声に私は救いが
舞い降りたのだと錯覚した。
けれど、月明かりが部屋を照らし
薄暗い部屋の中に明かりを灯した
その瞬間目の前の燭台切様を見て
私は絶望した。
燭台切『伽羅ちゃん…駄目じゃないか
女性には優しくしないと。』
大倶利『お前には関係ない。』
燭台切『冷たいなぁ…伽羅ちゃんは…。』
目の前にいる方は本当に
燭台切様なのでしょうか…だって
今私達の目の前の燭台切様は…
燭台切『僕の楽しみが減るじゃないか』
歪んだ表情で笑っているのだ。
『…っ…ぁっ…嫌っ…!』
燭台切『大丈夫だよ、主。
僕は伽羅ちゃんよりは優しくするよ。』
助けに来たと思った期待は
見事に砕かれるその発言に
私は暴れ逃げようとするけど
大倶利『こいつは最初から
お前の事を信用なんてしていない。』
燭台切『取り入る為には
笑顔くらいつくれるんだよ。』
突きつけられた真実に
自分の存在価値を見失った。
あぁ…そうか私は
お二人の事をわかったフリを
していたに過ぎなかった…。
燭台切『さぁ…一緒に楽しもうか。』
彼の楽しげな声が…
私の心に鋭く突き刺さった。
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