第9章 媚薬。
呆気なく達してしまった
私の体はそれでも熱を伴う。
『あつ…い…やげん、さまぁ…』
薬研『改良の必要があるなコレ
大丈夫か…大将…ほらこっちへ、』
抱き寄せるように薬研様は
私の上半身を支え頭を撫でた。
よしよしと子供のように
けれど弱りきった私には
その手に自ら縋った。
『ん…、っ』
薬研『甘えたな審神者とは
他の奴らがどう思うかな…。』
加虐心を煽るように責めるが
その無でる手は優しくて…
思わず涙が零れてゆく。
足りない欲への欲求か
みだらな自分への葛藤か
もしくは薬の影響なのか
私にはわからなかった。
欲しいな、欲しい
私が望むものは一体何…。
薬研『そうさせたのは俺だから
素直に来ていいんだぞ、大将。
それに…まだ体が熱いだろう
ここにいいモノ入れてやる。』
背後からお尻を撫でて
私の秘部へと指を這わせてゆき
濡れている膣口に熱いモノを…
薬研『いい子にしていた、褒美だ。』
ぐちゅ…
ゆっくりと挿入していった。
『ぁ…ぁ…、ぃあ…深っ…い。』
薬研『あぁ…俺まで
のみ込まれていきそうだ。』
ぐぷ…と奥まで入り込む
薬研様の自身は熱く反り勃って
『ぁひ…ぁっ』
私のイイ所にまで届く。
動かずに奥まで入り込み
自分の体重で更なる奥へと
まるで私の中で彼のモノが
形を帯びて喜ばせるように
体は彼のモノを離さない。
薬研『どうして欲しい…大将?』
私の腰を横にぐりぐり
揺らせば出し入れとは違う
焦れったい刺激。
激しいのもツライが
これでは生殺しである。
『んぅ…ぅ…っ。』
薬研『言わないとわからないだろう。』
それでも尚、口を閉ざし
瞼を閉じて快楽に耐えた。
薬研『仕方ない…。』
グンッ…
『ぁっ!?…っ…やっ』
薬研『好きにさせてもらおう。』
私の腰へ手を添えて
グンッと下ろしたかと思えば
浮かせ、沈めて突く動作を
思考が回らないほど続けた。
『んゃ…ぁっ…ぁっ…』
薬研『良すぎて…っ…イイか。』
心なしか薬研様の汗を滲み
顔が赤らめ色っぽさをまとった。
やめて欲しいのに
やめて欲しくない…矛盾すぎる
私の心は欲に乱れる。
ㅤ