第27章 盲目。
押し倒された私は
逃げ出すように畳の上を這う。
腕だけで逃げられる訳じゃ
ないのはわかっているのだけど
陸奥守『往生際が悪いぜよ。』
グイッ…と足首を掴まれて
引き戻されれば片方の手が
私の脚に触れ上ってくる。
『っ…ぁ、』
陸奥守『そんなええ体見せられて
黙っちょる方が無理じゃからな。』
陸奥守様は両足首を掴めば
折りたたませてM字開脚の
ような姿勢にさせられる。
暴れて逃げようと
バタつかせようとすれば
チャキ…
陸奥守『まだわからんか?』
冷たい金属のようなものが
私の秘部に下着越しに触れる。
『ひ…っ』
陸奥守『わしの刀と同じ
相棒の銃じゃ…威力は保証するぜよ』
『ぃ…やぁ、』
陸奥守『大人しくしとらんと
うっかり引き金を引きかねん
どうじゃ、大人しくできんかのう。』
脅されているこの状況に
今まで以上の恐怖が襲い来る。
銃…刀とは違う武器である
あの本物の銃が私に触れている?
見えない恐怖が更なる
震えをよんで陸奥守様の反応が
何よりも怖くて目を瞑る。
何をしても怖くて
何も出来ないのが怖くて…
『ひぁ、怖い…っ』
ぐり…ぐり…と押し付けられるのは
指でも舌でもないカチャっと音が
鳴る金属音の物。
『ん…ぅ、』
怖いのに強く刺激されて
恐怖も興奮剤になって悶える。
怖いのに…撃ち抜かれるかも…
しれないのに…どうしようもない
自分の体が憎くて仕方ない。
陸奥守『なんじゃ…
もう感じてきたんか?』
『はぅ…っ…』
陸奥守『殺そうなんて
考えちゃあせんよ…たーだ、
おんしゃの乱れる姿みたくてのう』
ぐり…ぐり…と押し付けられて
私は身を捩って耐え凌ぐ。
陸奥守『まっこと堪らん体ぜよ
わしの全部うけとめて貰うか。』
陸奥守様はそう言って
銃である物を傍らに置き
指を反らせて布越しから
私の割れ目をなぞった。
『んっぅ!』
道具じゃない…陸奥守様の指…
直接触れてほしいとさえ思う
体が彼を求めてしまう。
陸奥守『邪魔なもんは、
全部取ってしまおうかの。』
腰元を掴まれて
穿いているものをズリ落とされた
闘いやすい軽装も…、
盾の意味さえなってはくれない…、