第24章 崩壊。
『…ひ…ぅ、』
彼の胸を這う手が怖くて
力の入らない体が憎い…。
堀川『僕はね…あの人よりも
兼さんがいればいいんだ。
兼さんと生きていられたら
それでいいんだよ。』
『ぁ…、』
堀川様の指が私の服の
ボタンを外し左右に開く。
シャツに下着姿になった
私は羞恥心で顔を赤らめ
視線を逸らした。
指先のビリビリした刺激が
興奮剤になるのかツライ…。
堀川『兼さんが本丸の皆を
守るって言うから守るだけ、
兄弟だって弱くないし…。
僕の全ては兼さんなんだ。』
和泉守兼定様の信者と言うべきか
あの人に仕えている訳じゃない。
シャツをまくり上げて
首を通して脱がさせて下着が
露になれば隠せるように
手を前にかざそうとすれば
堀川『だーめ、』
『あっ…。』
私の手を片手でまとめ
隠し持っていた紐のような物で
頭上で縛り上げた。
強めに絞められた紐が
手首に食い込んで痛む。
堀川『抵抗しないでくださいね。
手加減出来なくなりますから…』
下着ごと私の胸を揉み始め
形が変わるほどに弄ってくる。
『ん…っ…。』
堀川『あの人がね言ったんだ…
政府に捕まる前に僕だけに…。』
顔を近づけて私の耳元に
唇を寄せて囁いた。
堀川『新しく来た審神者が
まだ生きていたら…弱らせろ。
俺は必ず戻ってくる…ってね。』
ぺろ…と堀川様の舌が耳を這う…
『ひゃぁ…っ』
堀川『ん…、どんな手段を使っても
構わない…木に傷を隙を作れば俺が
全て始めようって…。
君をあと弱らせれば…本丸の皆には
手を出さないって言ったんだ…。』
ぺろ…ぺろ…と彼は語りながら
耳を舐めてくる…ぴちゃっと
聞こえる卑猥な水音が響く。
堀川『誰もあの人には逆らえない…
仕方が無いんだよ…これは。』
スッ…と離れた堀川様は
口元を手の甲で拭う。
その色気ある姿にどくん…とした
堀川『君がここに残るから…っ』
ぎゅ…と握られた胸が痛んで
堀川様を涙目で見つめれば
彼は悲痛そうな面持ちで呟く。
堀川『君が、悪いんだ。あの人の
代わりになろうとするから…っ』
彼は私のここに来た過ちを嘆く。
全てを抱えた彼は全てを
吐き出すように私を責め立てる、
堀川『ここはもう…終わりだ…。』
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