第23章 自我。
『んぐ…ぅっ』
口の中を出し入れする
彼の日本の指が唾液で濡れ
尚も動きを休めない。
山姥切『その顔で何振り
お前は物にしてきてんだ。』
ぐちゅ…ぐちゅ…と
音をたたせながら彼の指に
口の中が犯され答えられない
私は刀剣達を物として
扱ったことなどないという事を
山姥切『………、もういいだろう』
『げほっ…えほ…ゲホッ…。』
突然抜かれた指に噎せ
口端からも垂れる唾液を
拳で拭った。
『山姥切…様…、ねぇ…お願…』
私の話を聞いてください…。
山姥切『………うるさい!』
彼は私をうつ伏せにさせると
頭を布団へと押し付けた。
畳に押し付ければいいものを
貴方はどこか優しさを捨てきれない
『んぅ…。』
頭を抑えられ息苦しくなりながら
彼に背中を向ければ彼は覆い被さる
山姥切『大人しくしていれば…
殺しはしない…。』
物騒だ…そう思いながら
彼は何をしても殺しはしない。
なぜかと問われれば答えられない
ただの私の勝手な判断なのだから
ぐちゅ……っ
彼の指がお尻の方から割れ目に
触れ濡れている指で広げ始めた
『ひっ…ぁ…。』
山姥切『なんだ…濡らさずとも
濡れているではないか。』
彼は耳元でそう囁いて
低い声を発しながら耳へと噛み付く
『んぅ…っ、』
山姥切『俺の指が奥まで入るぞ…
どこまで入れて欲しいんだ。』
ゆっくりと挿入してくる指が
唾液か愛液のどちらかに濡れ
彼の侵入を容易く受け入れる。
ぬる…と膣壁を擦りながら
添うようにして入ってくる。
ぞく…としたものを背中に感じ
彼の吐息が耳に直接かかる。
山姥切『熱いな…お前の中は…っ
俺の指を溶かす気か…。』
『ぁ…ひ、ぁ…っ』
山姥切『どうした…動かしてほしいのか』
ふるふる…と首を横に振って
布団へと額を押し付けて迫り来る
快楽に唇を噛みしめて耐えた。
『んっ…く…んぅぅ…。』
山姥切『言いたい事があるなら
はっきりしろ…。』
ぐちゅ…、と彼の指が根元まで
入り奥をバラバラに動かした。
イイところを突かれそうで
自然と身が強ばってゆく。
『山姥切様ぁ…っぁ…。』
彼を呼ぶ虚しき声が響いた。