第22章 仏道。
人は時として運命や奇跡を
神のお導きという人もいる。
運命や奇跡と表す言葉も
人が作り出した言葉であり
神が創り出したものではない。
それでも人は神を求め神に乞う
数珠丸『は…ぁ…、』
彼はそれさえも見失い
己の嫌う闇に縋るというのか。
『はぅ…っ、ぁ。』
彼の激しさは留まることを知らず
快楽に溺れて愛液が泣き出すよう
溢れ出る快楽もそれに合わせて
絶頂を早めていくようだった。
数珠丸『中に出し…ますよ…、
いいですね…中に…奥に全て…っ』
『ぁっ…ぁ!中…中に…ぁ』
数珠丸『えぇ…注ぎんであげましょう』
彼は打ち込むだけでなく
私の胸へと噛み付いてきた。
愛を残すかのように激しく
噛み付くその姿が愛おしくて
快楽が波打って早くなる。
彼の頭を抱き締めて
貴方を受け止めると伝えたかった。
『あっ…ァ…中に、中にぃ…っ』
数珠丸『抱かれるのが好きですか…?』
答えろと言われるように
痛むほど噛み付くその歯に震え
こくこく…と、首を縦にふる。
数珠丸様は生唾を呑み込み、
数珠丸『っ、…自分の手で乱すとは
素晴らしい高揚感が沸き起こる。』
意識が飛びそうなほど激しく
突き上げた。獣のような動きが
思考さえ吹き飛ばすようだった。
『はぅ…ぁっ…んっぅ…。』
数珠丸『…っ…は…。』
どくん…と大きく脈打って
最後と突きとばかりに腰を
打ち付けてくる。
数珠丸『なんて…可愛らしい…
全て受け止めなさいその中で…』
ぐちゅ…ずぷんと、奥に届くと
どくん…と大きく脈打ちそして
びゅる…る…と吐精が始まった。
『はぁ…ぁ…ぁ、』
数珠丸様は吐精しながらも
腰を揺らし奥に擦り付けるように
動かし続ける。
塗りこまれてゆく愛液が
更なる欲を掻き立て私を満たす。
数珠丸『…っ…は、ぁ…。』
吐き出しきった数珠丸様は
私を抱き上げ強く抱き締めた。
何も語らずただ黙って
お互いの熱を分け合うように…。
『数珠丸様…、』
その様子に浸る余韻を感じながら
彼に凭れれば小刻みに揺れる肩が
あまりにも痛々しい…。
数珠丸『あなたは…温かい…。
仏とは違う暖かな日差し…。』
"早くにあなたと…、"
そう呟く彼の声はあまりにも切ない。
ㅤ