第3章 誤解。
『……っ、?』
抱きすくめながら
安定様は少しだけ鼻を啜った。
安定『もっと早くに…
出会いたかったよ…君に。』
ぬるり…とした生暖かい
舌が私の耳裏を舐め上げる。
『ひっ…ぅっ』
安定『ん…、』
ぴちゃぴちゃと音を立たせ
擽ったさに体が反応する。
すると痛かった膣が疼き
じゅん…と濡れるような感触が
感じられ恥ずかしさに舌から
逃げようと身をよじろうとした。
安定『だーめ、』
耳朶(みみたぶ)を噛みつかれて
ピリッ…とした痛みから耳穴を
ぬるぬると舐められる。
ゾクゾクした刺激が激しく
なるにつれ安定様の肉棒が
徐々に出し入れを繰り返した。
『ぁ…ひ、ぁぅ。』
安定『うん…濡れてきたね…』
耳元で囁く声が色っぽくて
胸がぎゅっと苦しくなった。
私を襲ってきた安定様の声は
今では優しく囁くような声音に
『やすさだ…さま、』
安定『うん…気持ちいい…?』
包み込む力は温もり帯びて
愛されていると錯覚する程。
名を呼べば答えてくれて
動きは容赦なく突くものの
悦び満たされていく。
『はぅ…ひ、ぁ』
安定『可愛い…すっごくいい、』
奥を突きつつ胸を揉みほぐされ
快楽に犯されていた。
安定『もう、イク…よ、』
『ぁっ…やす…さださまぁ…』
彼の動きが小刻みに早くなり
限界が近いのがよくわかった。
出し入れの激しさが止まり
どく…っと脈打ちした肉棒から
びゅると流し込まれる熱い蜜が
私の中へと流し込まれていく。
『はぁ…ぅ。』
安定『………んっ。』
安定様は休む間もなく私を
後ろに振り向かせその唇で
塞いできた。
『んぅ…っ。』
息苦しさから涙を浮かばせ
合わさる唇に熱を感じた。
『ぷはっ…、ぁ。』
離された唇に寂しさを感じつつ
咳き込みながら息を吸った。
『けほ、けほっ…』
安定『……ごめんね。』
私から肉棒をズルッ…と抜き
私を横たわらせた。
解放された姿勢に安堵し
ホッと息をつくと微睡(まどろ)む
意識の中で彼が囁いた。
安定『………おやすみ、』
彼の声を聞きながら、
重くなる瞼に素直に従った。
自分で思うより
限界を迎えていたようだった。