第17章 集会。
信濃『大将!小烏丸様!
おかりなさーい!!!』
信濃藤四郎様の声に皆が
振り返り大きく手をふってくれた
持ってる手には大きい物から
小さい物様々な物を買ったようだ
包まれていて中身は見えないが
皆の表情を見れば一目瞭然。
『楽しかった、ですか?』
後藤『うん!すっげぇんだぜ!
色んなものが売ってんの!!!
俺初めて見た!街ってすげぇ!』
興奮気味の後藤藤四郎様の
頭をよしよし撫でれば皆が
近寄ってくれて報告してくれる
小烏丸『良い笑顔だな…
我が子らの笑顔は素晴らしい。』
我が身のように喜んでいた。
セコムの零極ブリザートがあり
詐欺なんて寄り付かないだろうし
良き思い出になったらしい。
太刀や大太刀…打刀に脇差
来る頻度を高める必要がある。
『さぁ…帰りましょうか、』
はーい!と微笑む皆さんの中に
本丸に帰る事を拒む者はいない
帰る場所…帰りたい場所
そう思ってくれていますか…?
一期『主様…如何がなさいましたか』
そんなに変な顔をしていたかな…
一期一振様は心配そうに覗き込む
『嬉しいのですよ…一期一振様…
本丸に帰ると言ってくれる事が…』
一期『主様…フフッ…
弟達は貴女が居てくれるからこそ
"帰りたい"と思っていますよ。』
『へへ…嬉しいなぁ…
一期一振様もですか…?』
一期『勿論です…貴女の所へなら』
一期一振様との会話に
薬研様が後付けするように
薬研『集会にも行きたそうだったしな』
一期『や、薬研!』
第2の長谷部がここにいた。
それは申し訳ない事したなって
思って謝ろうとすれば薬研様は…
薬研『まっ…俺も、だけどな。』
視線を逸らして呟いた。
私は恵まれている…
なんて今、幸せなのだろうか。
帰ろう、本丸へ
待っていてくれる家族の為に
皆が私の近侍ならいいのに…、
『ありがとうございます…
心から嬉しい…私は幸せ者です。
さぁ、帰りましょう…私達の本丸へ!』
行ってきますと言った本丸へ
ただいまと言えるあの場所へ
待っていてくれる家族もいるから、