第42章 満天恋月 ー 織姫争奪戦 ー / 秀吉END
「……褥に、戻るか?」
「え?」
「……俺は、ここでもいいけど」
「……っっ」
「もう謝っただろ?堪えられなかったら、悪いって」
「本当に、もうっ…困った人」
「仕方ないだろ、お前が可愛すぎるのがいけないんだ」
目の前に広がる、星々に祈る。
そして、秘密の言葉を交わし合う。
────未来へ続く、物語を。
紡いで、繋いで、そして形にしていく。
『愛してる』じゃ足りないから……
心で、身体で、伝えていく。
「お前の全てを愛してる。だから、お前も俺に溺れろ。今から俺に、惚れて惚れて、どうしようもなくしてやるから……覚悟しろ?」
まだ、真っ白な未来。
それをかけがえのないお前と、彩り豊かに染め上げる。
────きっとそれは、幸福な奇跡
いつまでも、駆け抜けていこう。
お前と大切な時間を、いつまでも。
そして……
今日見た星空を忘れずに。
お前と一緒に紡ぐ、鮮やかな恋物語を──………
満天恋月 ― 織姫争奪戦 ―
秀吉END 終