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【イケメン戦国】燃ゆる華恋の乱

第40章 * オマケSS集 *




* ベイビー☆ロマンチカ、オマケ *




「何を言われるか解っているな、秀吉」



安土城、広間。
集まった武将達の前で、信長に呼び出された秀吉は、きちんと身を正しながら向き直っていた。

舞と朝帰りした次の日。
まぁ、やっぱりと言うか信長に呼び出され。
そこには政宗やら光秀やら、ほぼ武将らが全員目くじらを立てて待ち構えていた。



「秀吉、舞はまだやらねぇと言っただろ?」
「約束しといて朝帰りはないですよ、秀吉さん」
「やれやれ、律儀なお前の性格からは考えられんな、秀吉」
「我々は舞様の兄ですからね!」



次々と言葉を浴びせられるが、ぐっと堪える。
何とかすると言った以上は何とかするのだ。

秀吉はこぶしを握りしめ、真剣に信長を見つめて言葉を放った。




「もう限界です。俺は舞を嫁にします、あいつにも正式に求婚をして返事をもらいました。これ以上離れるくらいなら、俺は舞をかっさらって逃げます。お願いします…認めてください」




「……」



信長は無言で、その真剣な表情を見据えた。

しばし睨み合い、そして。
何か愉快そうにくくっと笑った。



「貴様が俺に物申す日が来るとはな」
「も、申し訳ありません……」
「貴様の言いたい事は伝わった」
「……じゃあ!」
「駄目だ」
「……へ?!」



信長は立ち上がると、ばさっと羽織を翻し。
ニヤリと笑って秀吉に告げた。



「まだまだ俺を説得するには足らない。舞を早く手に入れたくば、力技だけでなくもっと頭を使え、猿」



そのまま広間を、颯爽とあとにする信長。
その一言に、唖然とする秀吉。

そんな秀吉を見て、ここぞとばかりに突っつかれるのは言うまでもなく……



「信長様もそう仰ってる、我慢しろ、秀吉」
「そうそう、約束を守らないからいけないんです」
「正直に言えば許してもらえると思ったか?」
「これでまだ、舞様は安全ですね!」



秀吉が沸点に達したのは直後だった。




「いい加減にしろよ、お前らぁぁぁぁ!」




秀吉の受難の日々は続きそうだ。
一体、舞と正式に結ばれるのは、いつの事やら。










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