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【イケメン戦国】燃ゆる華恋の乱

第40章 * オマケSS集 *




* 戯れと高まりの先の君、オマケ *





「なんで……そうなったんだ……っ?!」




秀吉がこぶしを震わせ、問いただすと。
光秀はなんて事なく、しれっと答えた。




「俺も舞も想い合っていたから、以上だ」




あの倉庫での一件以来。
やたらと仲のいい光秀と舞に、秀吉が光秀に理由を訊いたところ―……


『倉庫で舞を抱いた』


そんな光秀の答えに、秀吉は若干怒りを覚え……
冒頭へと繋がる。




「別に舞をお前にやるのが、嫌だとは言っていない。そして、伽をするなとも言わない」
「じゃあ、何か問題でも?」
「初めてだろう?!場所を選べって言ってるんだ、舞が可哀想だろ!」




(……色んな意味でお前にそれを言われたくないがな……)




光秀は怪訝な顔をし、そしてため息を一回つく。




「……お前、本編では野営の天幕で舞を抱いた癖に……」
「なんか言ったか」
「いや、こっちの話だ。別にお互いが了承を得ていれば問題はないだろう。それに俺は一回は止めたんだ」
「……そうなのか?」
「拒めと言った俺に、舞は出来ないと答えた。だから抱いた、俺は悪くないだろう」




それを聞き、秀吉は頭痛そうに後ろ頭を掻いた。
そして、何やらブツブツと言い始める。




「本当に妹ながら流されやすいと言うか、穏やかそうに見えて激情型と言うか……」
「……だから、お前がそれを言うな」
「まぁいい、御館様には報告しろよ、舞との関係。舞はまだ御館様の物だからな」




そう言って、秀吉は去って行った。
それを見て、光秀はくすくすと笑いながら思う。




(正反対に見えても……俺とお前は似ているのかもしれないな、秀吉)




光と影。
きっとそんな関係なのかもしれない。

でも、必要不可欠なのは一緒。
光の無い所には、影も無いのだから。






(……早く『正式に』舞とは愛し合いたいものだな)






そんな『いつか』をふと思い。
光秀は自分でも知らない、優しい優しい笑みを浮かべたのだった。
















秀吉さん本編ネタバレ&ギャグで書かせて頂きました(笑)
光秀さんの本編配信を、切に願います!


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