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【イケメン戦国】燃ゆる華恋の乱

第40章 * オマケSS集 *




* 禁じられた遊び、オマケ *




「月のモノが……来ないだと?」




その舞の言葉に、信長は目を見開いた。
舞は不安げにこくりと頷く。



「そのっ大丈夫だとは思うのですが……っ」
「……」
「あの『王様ゲーム』の後はちゃんと掻き出して頂いたし、その後……信長様に愛して頂いたので、多分……っ!」



『明らかに不安です』
舞の表情から、それを伺うのは容易く。

あの『げぇむ』によって、秀吉や政宗の子を孕んでしまっていたとしたら……

唇をワナワナと震わせる舞を。
信長はふわりと抱き寄せ、膝に横抱きにした。

そして、安心させるように額に口付ける。





「……杞憂するな」




信長はそう舞に告げ、力強く笑った。



「俺の種があやつらに負ける訳が無いだろう。そんなのは気にするだけ無駄だ」
「信長様………っ」
「万が一の事があっても、腹の子は俺の子だ」
「でも……っ!」
「例え、青い瞳や鳶色の髪をしていても……それは、俺の子だ。なんの問題がある?」
「……っ!」



その信長の一言に、舞は押し黙り……
そして、一筋涙を零した。




「ありがとう、ございます……」




信長は優しく微笑みながら、その涙を長い指で拭う。
そのまま、舞を安心させるように言葉を紡いだ。




「貴様は無駄な事を考えず、母になる事を考えろ。これからもっと忙しくなるぞ、体調も変わるだろうしな」
「……」
「……来年を楽しみにしておけ」
「はい……」




そう言うと、舞は少し目元を緩ませ、微笑んだ。
二人で身体を寄せ、抱き締め合えば―……
まだ見ぬ幸せが、零れ出す気がした。










結局。
その数日後、舞に月のモノが訪れ……

本当の意味で杞憂に終わったのだけれど。

舞の事で、実は秀吉も政宗も。
内心ヒヤヒヤとした日々を送っていたのは、一生秘密である。












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