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【イケメン戦国】燃ゆる華恋の乱

第40章 * オマケSS集 *




* 愛しい爪先に口付けを、オマケ *




「……なんで政宗さんが届けに来るんですか?」




舞の縫った羽織を持って御殿に現れた政宗に、家康は怪訝な顔で出迎えた。

遠征から帰って来たばかりの家康。
舞が何か縫ってくれていたとは聞いていたが……



「まぁいいだろ?舞の用事は俺の用事だ」



意味の解らない理屈を述べて、家康に羽織を手渡す。
家康は羽織をまじまじと見ながら……何か思い出したかのように政宗に言った。



「そう言えば、さっき光秀さんが来てたんですが」
「光秀が?」
「多分政宗さんが来るだろうからと、俺に言伝残していきましたよ」



(光秀……何でもお見通しだな、あいつは)



舞に対して媚薬を使った事を、許した訳では無い。
まぁ、舞は何も覚えてはいなかったけれど。
それでも一言言ってやらなきゃ気が済まない。



「光秀、なんだって?」
「南蛮からの遣いが色々珍品を置いていったから、興味あるなら見に来い、と」
「南蛮から?あいつ明の商人といい、本当に変な繋がりあるな……」
「信長様への献上品の品定めも兼ねてでしょう。政宗さん、あんたの目利きに期待してるんですよ」
「そうは思えないがな」



(まぁ、一言文句も兼ねて、行ってくるか)



そう小さく決意すると、家康に向き直る。



「あんまり舞からの貰いモン、期待するなよ?」
「なんですか、それ」
「俺が嫌だからだ」
「……嫉妬とは、らしくないですね」
「五月蝿い」



そう言って立ち上がり、家康の自室を後にした。
そのまま光秀の御殿に向かった政宗。

この後、まさかこの媚薬事件より、もっと甘い罠が待ち受けているとは知らずに―……








《イケメン戦国》淫譚 ー 蜜咲紅篇 ー
『愛蜜エゴイスト』へと続く―……





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