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【イケメン戦国】燃ゆる華恋の乱

第25章 色欲の野獣 / 豊臣秀吉




「俺、変な事言ってなかったか?」
「舞に、ひたすら子作りしようと言ってましたよ」
「えぇえ?!」
「その流れから行くと、昨夜は想像出来るな」
「確かに。 秀吉様は頑張られたと、予想はつきますね」



聞けば聞くほど、ドツボにハマる気がして……
秀吉は頭痛そうに呟いた。



「解った、もう何も言わなくていい……帰れ」
「大丈夫か? 舞の様子はどうなんだ」
「今、見せられる状態じゃ、ない……」
「成程、それだけで状態がよく解りました。 政宗さん、三成、また出直そう」



家康が二人を帰途へ促し、政宗と三成はそれぞれの御殿へ帰って行った。

家康は一人秀吉の元に残ると、秀吉にボソッと告げる。



「元々は俺の所にあった媚薬なんで、責任取ってくれます?」
「責任?!」
「研究用に取り寄せた物で、高かったんですよ」
「か、金なら払う……」
「お金はいりません。 ただ実体験だけ聞かせてくれれば」
「は?」



家康は自分より背の高い、秀吉の目を覗きこみ…
不敵に、ニヤリと笑った。




「秀吉さんみたいな、くそがつくほど真面目で、堅物な人間が、媚薬に狂って、色欲に乱れる……その様が知りたいだけです」





秀吉は顔を引きつらせて、家康を見る。


「家康…お前、性格悪いな……っ」
「じゃあ、舞に直接聞きますので」


きびすを返して、自室に向かおうとする家康。
秀吉は慌てて、引き止めた。



「待て! 今舞に会わせられるか!」
「ああ、秀吉さんにめちゃくちゃにされた後ですしね」
「あ、あのなぁ!」
「大丈夫なら話くらい、聞けますよね?」
「断る!」
「秀吉さんの野獣」
「待て、家康! 駄目だって言ってんだろーーっ!」














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