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【イケメン戦国】燃ゆる華恋の乱

第19章 Border Love / 信長ルート





話は、少し前に遡る。


舞が政宗に抱かれた後。
天守を出て行く政宗とすれ違いで、信長は天守に戻ってきた。



(舞はどうしただろうか)



自分の閨で、自分が散々舞を抱いてきた、その閨で。

愛しい女が他の男に喘がされるなんて、思ってもいなかった。

しかし、言い出したのは己自身。
舞を完璧に自分自身の物にする為に。

張り巡らせた、罠だった。




舞は襦袢を乱し、身体全体で荒い息をして、褥に寝転んでいた。



「……舞」
「信長様……?」



見下ろす信長に気がつき、舞は身を起こした。

見ると、胸当たりが白濁液でびっしょり濡れている。
酸っぱい臭い、政宗が放ったモノだと直ぐに解った。



(やはり、思った通りになったな)



『無意識の舞が、一番いい声で啼く』


そう政宗に助言したのは、自分自身だ。

多分政宗は、寝ている舞に手を出し、愛らし過ぎる姿に返り討ちにあったのだろう。

政宗も、素直で純粋、そして愚かだ。




(舞を満足させろと申したのに、自分が快楽に溺れたか)




この分だと中にも出されているかもしれない。
信長は狂うような激情に駆られたが……

悟られないように、なんとか心を鎮める。



「舞、身なりを整えるがよい。 新しい着物と襦袢を用意してある」
「あ、ありがとうございます……」



信長は舞の乱れた襦袢を脱がせ、新しい襦袢を纏わせる。

器用に着替えを手伝ってくれる信長に、舞はじんわり心が温かくなった。



「信長様、ありがとうございます」
「気にするな。 他の男に乱された貴様は見ていたくない」



本当は思惑は別にある。
舞が、本当に政宗に中に出されたのかを確認したかった。



(中に出されていたら、一刻も早く掻き出さねば)



しかし、舞の太ももは綺麗なままで。
何も伝っておらず、べとつく液の跡もない。



「政宗……あやつ、なかなか男だな」
「え?」
「戯言だ、気にするな」


舞が孕む事を避けたか……
政宗は愚かだが、男だ。

それだけは信長も政宗を認め、笑みが零れた。


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