第17章 Border Love / 信長、政宗
「受けて立ちます、その勝負。 俺が舞を死ぬほど満足させてみせます」
すると信長は可笑しそうに笑って立ち上がった。
「いい事を教えてやろう。 舞は、無意識のうちが一番いい声で啼くぞ」
「は……?」
「先手はお前にやる。さぁ、どう満足させる…?」
そのまま信長は自室を出ていった。
舞と二人きりで残され……
政宗は信長の後ろ姿を見送りながら怪訝な表情になる。
「無意識のうちって……」
「う……っ、ううん……」
その時、舞が身じろいで声を上げた。
ころんとうつ伏せになり、また寝息を立て始める。
「…………」
しばらくそんな舞を見つめていたが、やがて政宗は舞の後ろ髪をかき寄せた。
そして、ちゅ…っと、うなじに口付けを落とす。
すると。
「ふわぁ……っ、ん……っ」
舞がなんとも気持ち良さそうな声を上げた。
そこで、政宗は気がつく。
(無意識のうちって……こういう事か?)
背中から襦袢を少し滑り落とし、肩と肩甲骨が見えたところで、また政宗は背中に口付けを落とした。
ちゅっちゅっと音を立て、首筋から骨に沿って唇を這わせる。
舞はもそもそと身じろぎするだけで起きない。
それなのに……
「や……っ、んん……っ」
どうやら感じているようで。
政宗は、また身体の内側がぢくぢくと、熱を帯び始めたのを感じた。
(まずい、可愛い……)
政宗は自分の着物の前もはだけさせ、舞の背中にぴったりと身体を寄せた。
肌と肌が直接触れ合い、言い難い痺れが生まれる。
まるでそこだけ蕩けて、くっついてしまいそうだ。
「舞……っ、ん……っ」
政宗は堪えきれなくなり、背中への愛撫を再開した。
肌を擦り合わせながら、次々に口付けの痕を残していく。
手も太ももに伸ばし、裾をはだけさせながら、まさぐっていく。
しっとりとした肌の感触が気持ち良すぎて、手が止まらない。