第16章 ゆりかご揺れる夜には / 豊臣秀吉
少しだけ入った指で、入口を刺激していく。
舞が悦ぶ場所は、もう少し中なのだが……
あまり濡れていないのに、挿すと痛いだろう。
(これしかないか……)
秀吉は、ゆるく勃ち上がっている、自分自身に手を添えた。
そのまま上下にこすって、シゴいていく。
やがて、快感とともに、じゅっじゅっと酷い音がし始め……
先走りが溢れてきているのが解った。
「…………くっ」
先っぽに指を擦りつけて、自分の先走りで、指をベトベトに濡らす。
その指で、舞の蜜壺の中まで挿しこんだ。
指が第二関節まで入ったところで、少し指を曲げる。
このあたりが、いわゆる舞のイイ場所だ。
優しくさするように、指を動かすと……
「んぁ……っ、あ……っ」
身体がぴくぴく動いて、だんだん蜜壺も水気を帯びてきた。
あまり激しい事はさせられないので、指だけでなんとか気持ち良くならないか……と。
秀吉は舞がなるべく感じる部分に焦点を当てて、集中して愛撫していく。
ちゅくちゅく、くちゅくちゅくちゅ……
指でいやらしい音を立て、口では耳を攻める。
少しでも舞が安らげば……
それだけを思って、必死に愛撫を続けた。
「はぁ……っ、あっ、あ……っ」
「舞、俺はここに居る」
「……秀、吉、さん……」
「安心して、いつも通り悶えていいんだ」
しばらくすると、身体がふるふると震えだし。
怖ばっていた身体が少し脱力する。
すると、つーっと蜜壺から、蜜が溢れ出し……
秀吉の手を微かに濡らした。
(軽く達した……かな)
そう思って、指を引き抜き、舞の顔を伺うと。
舞は少し穏やかな表情をして。
息遣いも、少し穏やかになっていた。
「舞……」
汗ばんだ額の髪を梳く。
熱も少し引いたような……
きゅっと抱きすくめると、あの燃えるような身体の熱さは無くなっていた。