騎士のkissは雪より優しく【うたの☆プリンスさまっ♪ 】
第1章 静炎ブレイブハート
「お前を見るのに夢中になってな…。願い事はしていない。
しかし、するとすればお前と同じことを願うだろう。」
真斗の言葉が嬉しくて、
「良かったぁー!二人のお願いなら絶対叶うね!」
とはしゃいでしまった。
「あ、ごめんね!嬉しくてつい…っ!?」
ふと我に返ったとき、真斗に急に抱きしめられた。
「真斗…?」
「何故だろうか…?
俺はお前に会ったときからずっと、その笑顔を見る度に胸が締め付けられる…。もっと触れていたくなる…。」
耳元がまるで痺れるように熱くなっていく。
触れ合っている部分から心臓の音が聞こえてしまわないか、気になってしまう。
「もう少しこのままで良いだろうか…。」
「…うん…。」
わたしは、そっと真斗を抱き締め返した。
「また一緒に星をみたいな…。」
なんて呟きながら空を見上げると、それを聞いていたかのように流れ星がキラリと光ったのだった。