騎士のkissは雪より優しく【うたの☆プリンスさまっ♪ 】
第5章 騎士のkissは雪より優しく
美風先輩たちも合流し、わたしの家は人でいっぱいになった。
寿先輩と音也くんと翔くんに飾り付けをしてもらい、那月くんとレンさんと美風先輩には料理を手伝ってもらった。
あっという間にご馳走と、可愛らしい会場が出来ていた。
「じゃあ、オレ達はそろそろ行くよ。」
レンさんはふっと笑って言った。
「マサによろしくね!」
音也くんはわたしの肩に手を置いて言う。
「みんな、一緒にお祝いするんじゃないの…?」
「折角の誕生日なんだから2人で過ごしたら?」
美風先輩のストレートな言葉に
「…分かりました。ありがとうございました!」
と素直に頷いた。
それぞれのプレゼントを預かり、手伝ってくれたみんなを見送った。
「ふふっ、真斗絶対喜んでくれる!」
華やかになった家を見渡すと、心がじんわりと温まった。
みんな、真斗が大好きなんだな…。
テレビをつけて、真斗からの電話を待っていると机の上に置いたケータイが震えた。
「もしもし、奏?
済まない、遅くなった。今から行く。」
「分かった!気をつけてね!」
ピーンポーン
「真斗!お疲れさま!」
ドアを開けると、真斗が笑顔で立って居た。
「ふっ、お前の笑顔を見ると疲れが吹き飛ぶな…。」
真斗と飾り付けされた家の奥に行くと、
「これ…は…」
真斗は目を見開いて、しばらく止まっていた。
「あのね、音也くん達が飾り付けしてくれたの!
あと、美風先輩達にはご飯を一緒に作ってもらったよ!
みんな、真斗の誕生日をお祝いしたいって来てくれたの!」
「そうか…。皆が…。」