• テキストサイズ

sing sing sing!!!《短編集》

第20章 おそ松さん〈松野一松〉




が持ってきた
ジュースにちまちまと口をつけながら
チラリとをみると
慣れたように寝転びながら
漫画を広げ、たまに小さく笑い声をあげながら
寛いでいる。


男の部屋で、とも思わなくもないが
小さい頃からのこの関係に
疑問を持つ者は誰もいない。




カラ松と付き合い始めるまでは


ほんの、何ヶ月か前である
カラ松が誘拐された後
2人になにがあったかは詳しくは
知らないが
全身包帯とギブスに包まれたカラ松が
家に帰ってきた時には
赤く頬を染めたが付き添っていた。

今までの20数年の関係を一気に壊された
きっと、他の4人も同じ
を皆んなで大事に
誰も飛び出ない様にこの関係を
続けていたというのに



「ねぇ、」



そう呼べば、今も変わらない
花の様な笑顔を向けてくれる



『どうしたの?一松』



「ちょっとついてきてくれない?」




は、驚いた様に
数回瞬きすると
『一松からお誘いなんて珍しいね』


いいよ。何の疑いもなく彼女は
ゆっくりと漫画を閉じると
どこにいくの?なんて楽しそうに笑いかけた。
/ 84ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp