第6章 6
そして管轄替えも無事(?)終了して、しばらく経ったある日の彼らは――…
…
……
相「…ヤバイ。また出しちゃった…」
二「…」
相「あの~…ニノちゃ~ん…?」
二「…おまえ、ふざけんなよ!?今月何度目だと思ってんだ?ああっ!?」
相「ゴメン!ゴメンって!ホントわざとじゃないんだって!!だんだん楽しくなってきちゃって…。でもホラ!見てっ?こっちの奥歯、裏までピッカピカ☆でしょっ♪」
二「そんな力入れなくてもピッカピカ☆になるんだよっ!力抜く方に力使えよ、ちったあよっ!?」
櫻「どうどう。日本語怪しくなってるから。落ち着いて」
二「翔ちゃんっ。だってコイツ…!」
櫻「ハイハイ。ね?落ち着いて。テンパると見落として歯垢がたまっちゃうから。Be coolで」
二「クールね。クール…」
相「そうそう。ク~ルダウン、ク~ルダウンですよ、二宮くん♪」
二「……おまえの言い方ムカツクんだよ!大体誰のせいで――」
櫻「ま~ま~ま~!ほら落ち着いて!冷静に!!」
二「…管轄替えしたっつっても、ただ上二人が入れ替わっただけだったし…」
櫻「ま、まあ…。あの時ニノ、ちょっと弱ってたしね…」
相「でもジャンケンで決めたんだから。公平な結果でしょ?つーか。俺との上下コンビのどこが不満なんだよ。心外だな」
二「不満だらけだよ!あの時だって元はと言えばっ、おまえが!チョーシこいて出血させたせいでっ、そのせいで俺は…っ」
相「え?何のハナシかな?俺にはそんな記憶、全然ナイけどなぁ~?(笑)」
二「~~~大体っ、おまえも何でまた上取んだよ!?『いろんなトコやってみたい♪』とかナンとか言ってたくせに!せめて最後の二択は下選べやっ!」
相「だって~、上からの方が見晴らしイイんだも~ん♪」
二「俺だって…俺だってたまには違う風景見てぇよっ!結局ポジション変わってねーし…っ」
相「まあまあ。次頑張ればいーじゃないですか。ね?いいよ~?上からの景色は♪」
二「…。…まあ、バカとナントカは高いとこが好きって言うしな…」
相「…今何つった!?」
二「んだよ、やんのか?あぁ?」
相「おうおう、やってやろーかっ?」
櫻「はいはいはいっ。そこまで!過ぎたことはもうよそうぜ?平和にいきましょ、平和に」
二「俺だって平和にいきたいよ!早く…早く次の管轄替えジャンケンがしてーよッ!!」