第2章 真実
着いたダイニングの大きなテーブルに乗せられていた皿は、豪華な細工が施しててあるもののみ。高いテーブルの上にあるためリトスに持ち上げて貰い、なんとか見ることができた。
皿に盛り付けてあるのは菜食ばかりで彩りよかった。
ここにきて何も食べてこなかったためぐぅ、とお腹がなる。
恥ずかしくて俯いてるとリトスはクスクスと笑い私持ち上げて、背の高い席へ座らせた。
お祈りをしてから、夕食に手をつける。
心なしか大きなフォークを小さな手で握り、野菜を刺して口へと運ぶ。
「おいしい!」
家で出されていた野菜よりも新鮮でみずみずしく、どんどん口へ運ぶ。
「そうがっつくなよ」
またもクスクスと笑い始め、リトスの方へ向いたらリトスの方のお皿も空に近くなっていた。
「ここはお前らが住んでる下界よりも、太陽に近いんだ。だからここは一日中、陽が出てるんだ。
だから野菜、美味しいだろ?」
誇らしげに話す彼の笑顔はコロコロ変わりやすい私の心に刺さって。
出会って1日目、それも最初は誘拐なのに。
その後の私ははにかむことしかできなかった。