第1章 変わらない日々
捜査一課室に入ってすぐ、俺はパソコンを立ち上げて仕事に取り掛かった。俺の席の隣にいる智くんは、パソコンが使えないので書類作成をしている。
しばらくして、どこからか携帯のバイブ音がなった。基本的に物静かな部屋だから、携帯をバイブにしていても気づいてしまうほどだ。
(`・З・´)「誰のだろう?」
(´・∀・`)「翔くんのがなってるよ」
(`・З・´)「うそ、まじ?」
智くんに言われて慌てて携帯をカバンから取り出す。着信相手は___________カズからだった。
(`・З・´)「あれ、カズからだ」
(´・∀・`)「んぇあ?なんでまた」
(`・З・´)「知らないよ、つーかあいつら授業出てないのかよ(笑)」
そんなことを思いながら、電話に出る。
しかし、かけてきたはずのカズが応答しない。
(`・З・´)「あれ?おかしーな……」
(´・∀・`)「どうしたの、翔くん?」
(`・З・´)「いや、カズのやつ電話かけてきたくせに出ないんだよ」
(´・∀・`)「どういうこと?」
(`・З・´)「なんかカサカサって音が鳴ったり、誰かが話している声が聞こえるだけで……誤作動かな?」
(´・∀・`)「……翔くん、ちょっと貸して?」
俺の返事も待たぬまま、智くんは俺から携帯を取り上げた。そしてみんな仕事に取り掛かっていて静まり返っているというのに、躊躇なくスピーカーに切り替えた。
(´・∀・`)「カズ、聞こえる?」
『………』
(`・З・´)「……返事ないね。やっぱり誤作d(´・∀・`)「翔くんこれなんか聞こえる」…え?」
智くんに言われて耳を済ましてみる。しばらく聞いていると、今度は不気味な機械音が聞こえてきた。
?『皆さんは大人しく我々の指示に従ってください。抵抗したら、問答無用で殺しますよ。』
冷たく、感情のこもっていない声が発した言葉の意味を、俺はすぐに理解出来なかった。
コロス?……何を?……殺す……?!
さらにこの不気味な機械音は、耳を疑うようなことを口にした。
?『これだけの騒ぎなので時期に警察は来ることでしょう。あらかじめ手元にも人質を置いておきたいので
山風雅紀さん、山風和也さん、山風潤さん
御三方は我々のところに来てください。』
潤たちに、一体何が起きたんだ?!